よくある質問
私自身まだ実践できていない状態ですが、小屋暮らしに関して頻繁にいただく質問に回答してみました。
小屋暮らしに関する質問
Q. 水やガスといったライフラインはどうするのか。
A. ライフラインについては、以下の表に記載した手段の中から土地によって柔軟に組み合わせて確保する予定です。『低コスト』を維持するために固定費は極力かけないようにします。
そのため、基本的に契約が発生することは避ける方針ですが、格安SIMは電力会社との契約などは比較的安価にできるので、手段として記載しています。
また、小屋暮らしに絶対的な正解はありません。個々人が大事にするポイントはお金をかけるべきです。
例えば、オンラインゲーマーにとって速くて安定したネット回線は必須です。
その場合、格安SIMのテザリング回線ではなく、値段が高くても光回線を契約する方が正解です。
したがって、その他の手段をカッコ内に記載したり、備考欄にオプションをのせている項目もあります。
ライフライン | 手段 | 備考 |
---|---|---|
生活用水 | 井戸、雨水利用 | |
飲用水 | スーパーの純水サービス、ろ過済み雨水、(市販飲料水) | 市販飲料水は緊急時用として使用する |
火力 | プロパンガス、カセットコンロ、薪、太陽光熱 | |
電気 | 電力会社と契約、太陽光発電、(発電機利用) | 発電機は緊急時用として使用する |
インターネット | 格安SIM、WiMAX、(フレッツ光系光回線) | ①通信業界は移り変わりが激しいため定期的な見直しが必要②フレッツ光系は対応エリアが広いため高確率で使用可能 |
シャワー・風呂 | シャワー室、露天風呂、銭湯 | ドライシャンプーやボディシートを活用し、水を使わず清潔にする手段も検討する |
トイレ | コンポストトイレ | ウォシュレット、暖房便座も理論上可能だがコストが未知数 |
排水 | 出さない | 基本的に汚染水を作らず、畑用の水にする。ラーメンの汁やカレー時は汁の量を減らしたり、紙皿を使用する。 |
Q. 小屋をど素人が自作するなんて不可能ではないのか
A. いいえ、可能です。過去に小屋暮らしを始めた偉大な先人の方たちの多くは、建築にかかわったことのない人です。小屋暮らしで有名な寝太郎氏は建築に関してド素人だったと著書でいっています。
家を建てる、と言っても、筆者は金槌すらロクに握ったことのないド素人である。
寝太郎氏の著書『自作の小屋で暮らそう』40ページより
寝太郎氏を含め、多くの先人達は2×4工法と呼ばれる建て方で小屋を自作しています。
2×4工法の特徴はとても簡単に建てることができることです。
メディアでも紹介されて有名な吉田克也氏は、約2週間で小屋の建築を完成させています。
ど素人が2週間で家を建てられるというのを知ったときは素直にすごいと思いました。
月の初めにこのブログを読んでくださっているあなたが、月末には自作の小屋に住んでいるのもあり得るということです。
そんな短期で建てた小屋、安全性はどうなのか。
非常に心配だという方に、次は安全性に関してです。
小屋の安全性に関して
建物の安全性という面での保証はありませんので、すべてが自己責任なのは事実です。
建物はモノというのはプロが作っても壊れるときは壊れます。東日本大震災では約40万棟もの家が全壊または半壊しました。
しかし、先ほど紹介した2×4工法の特徴はとても簡単に建てることができることに加えて、とても頑丈な作りになっていることです。
東日本大震災を経験した2×4工法の住宅のうち、95%は居住に支障がなかったそうです。
当面補修をしなくとも居住に支障ない住宅は19,640戸で95%にあたります。津波による被害を除けば、当面補修をしなくとも居住に支障のない住宅は98%を占めており、阪神淡路大震災や新潟県中越地震でも判明したツーバイフォー住宅の高い耐震性が今回も実証されました。
日本ツーバイフォー建築協会『震災にも耐えたツーバイフォー』
むしろ素人のセルフビルドでの障壁は『法律』
無資格者にとって壁となるのは建てることではなく、『法律』です。
多くのエリアでは建物を新築する際、『建築確認申請』と呼ばれる工程が入ります。
『建築確認申請』とは簡単に言うと、建物に関する書類を市役所に提出し、建築の許可を得るための申請のことです。
この申請で市役所から許可が下りなければ建築してはいけない決まりになっています。
この『建築確認申請』ですが、近年その審査が厳しくなってきており、資格のないものが建築確認申請を行う際は、大量の書類を提出しなければならなくなりました。
個人的には、以下の理由で無資格者が『建築確認申請』をクリアするのは現実的ではないと考えています。
- 審査が厳しくなってからの『建築確認申請』を無資格者がクリアした情報が得られなかった
- 用意しなければならない書類が多すぎるため、負担が大きすぎる
そのため、以下の2点の方法で対処することが出来ます。
- 『建築確認申請』が不要なエリアを選ぶ
- 有資格者に協力してもらう
具体的な方法はここでは割愛しますが、結論としては『素人が家を建てる際に問題となるのは法律』だということです。
『タイニーエコビレッジ』に関する質問
『タイニーエコビレッジ』とは、タイニーハウス(小屋暮らし)とエコビレッジ(環境にやさしく互いに助け合うゆるいコミュニティ)をかけあわせた言葉で、私が作った造語です。
詳しくは『小屋暮らしを目指し始めた経緯&当サイトについて』 で説明しています。
Q. 田舎で生活するのは、虫がいるからむずかしいのだが。
A. 虫が苦手な人にとって、いくら経済的自由を得られても、虫がいる生活は地獄そのものですよね。 確かに田舎や山というのは虫がたくさんいることが多いです。
しかし、全ての田舎で虫がたくさんいるわけではないので、タイニーエコビレッジの土地探しには『虫が少ない環境』というのを条件に入れる予定です。
それでも虫がゼロな土地はないと思いますので、以下のような虫対策に取り組みます。
また、様々な度合いの虫嫌いの友人たちに来てもらい、嫌いな度合い別に住める環境かどうかをチェックしてもらいます。
- 隙間のない建物づくり、生まれてしまった隙間を埋める処置
- 建物やトビラ、網戸に防虫剤散布
- 蚊取り線香といった虫が寄り付かない空間づくり
- 虫が寄り付く紫外線を出さないLEDを使用する