20代で田舎に移住&山小屋を建ててスローライフ始めました

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【遣り方・水盛り】水を使って水平を取るのは神秘的【カーポートDIY #3】

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亀さん更新で申し訳ありませんが、単管パイプDIY3記事目です。

前回で『遣り方』に必要な材料の買い出しを行ったので、実際に始めていきます

本記事の作業の流れとしては以下の通りです。

  1. 建築する場所を決める
  2. 建築予定地に杭を打つ
  3. 水盛りを行い杭に水平な線を書く
  4. 貫板を水平な線に沿って杭に打ち付ける
  5. 貫板の上に直角な糸を張り、基準線とする

本記事の内容はYouTubeでも単管パイプカーポートの建設過程を発信しているので、合わせてご覧ください。

カーポート位置決め

まずは大まかなカーポートの位置を決めます

カーポートの向きは開口部が南にならないようにしました。


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また、カーポートの主な用途は生活用水の取得です。

主に水は小屋で使うことになるため、小屋とカーポートの位置は近い方が水の流れを考えるうえでラクです。

そのためカーポートと小屋が隣り合えて、念のため車も土地に入れるスペースも確保した位置にしました。

イメージとしてはこんな感じ。

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位置をざっくりと決めたら、目印を木の枝で刺しておきました。

杭打ち

翌日、暫定で刺した木の枝の位置でで本当にいいのかもう一度メジャーで測って確認します。

特に問題がなかったので、カーポートの四方頂点に杭を4本打ちます

とはいえ、この時点では直角なども正確に取れないため、杭打ちも目安程度に過ぎません。

初めは金属製の杭で打ってたのですが、百均でもいいのでゴムハンマー買うのがおすすめです。

金属製のだと面積が小さいため、杭全体に力が伝わりません

かわりに杭の中心だけ凹んだり、打ち損じたら禿げてしまったりするし、衝撃が腕に来て結構疲れます

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打ち損じて角がはげてしまいました

私は翌日ゴムハンマー買いに行きました

カーポートの大きさ四方に杭を打ち終わったら、それを囲うように1m広げたところに杭を打っていきます

以下はイメージ画像です。赤い杭がカーポートの杭で茶色が囲う杭です。

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この杭に貫板を打ち付けるので、貫板が打てる間隔で打っていきます。

私は1m間隔で打ちました。

でもしばらくして貫板の数が足りてないことに気づき、途中から1.2m間隔で打ち出しました

杭を打つ前に貫板を並べてみるとわかりやすいです。(そしたら貫板も微妙に足りませんでした。が、買いに行くの面倒なのでそのまま続けることにします)

全ての杭が打ち終わったらこんな感じです。

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これだけで半日もかけてしまいました。手際が悪い!

水盛り

次の工程は水盛りです。

水盛りは遣り方の工程でいちばん感動したところです。

というのもこの工程は文字通り、水を使って水平をとるんです。

サイフォンの原理といって、『液体で満たされた水面の高さは必ず一致する』という原理を利用します。

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チューブの高さを変えてもチューブ内の水面はバケツの水面と一致する

水盛りには以下の物を使用します。

  • バケツ
  • チューブ(建築予定地の中心からすべての杭に届く長さ)
  • バケツを水平におくための台(コンクリブロック等)
  • ビニールテープ(チューブがバケツから出ないようにする)

私はビニールテープをケチったため、チューブが大人しくバケツの中に留まる角度をみつけるのに10分くらいかけました

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口で吸ってチューブに水をみたします

すると、チューブをいくら高くしてもバケツの水面の高さで一致します。(サイフォンの原理!)

これを始めて見たときはとても感動しました!

まさか人生で水を使って水平を使うとは思ってもなかったし、具体的な方法も知らなかったからです。

定理や法則など、昔の人が発見した知恵が現代まで継承されていて、それを私が使っているのがとても神秘的でした。

水の入ったチューブを使って杭に水平線を書いていきます

そうすると、最大で60cmくらい土地に傾斜があることが分かりました。

平坦な土地だと思っていましたが結構な差があるものです。

土地に傾斜があればあるほど必要な杭の長さは変わってくるため、地味に注意が必要な所です。

貫板打ち付け

杭に水平な線を書くことが出来たら、その線に沿って貫板を杭に打ち付けます。

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はじめてのインパクトドライバー作業だったので緊張しました。

ちなみに私が買ったのはこれ。

超有名なマキタのドライバーを彷彿とさせる色ですが別物です笑

充電式なので電気の通っていない土地でも使えるし、値段も相場的には安い方だったので購入しました。

最初から高いのを買ってもありがたみがないだろうし、とりあえず安めのを買ってみましたが、いまのところなんの問題もないので良かったです。

ドライバー自体には何の問題もなかったのですが、バケツの水位が低すぎて腰が痛くなりとても大変でした。

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小屋建設の時は、杭の長さに対応する範囲でバケツの水位は極力高くしようと思います

こんな感じになりました

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貫板が1枚ほど足りなかったので、中心の板を抜きました。

もしつける必要が出てきたらその時に付けるつもりです。

水糸張り

貫板を打ちつけて水平を出せたので、そこに水糸を張っていきます。

これによって直角や長さを正確に図ることが出来るようになります。

1本目を基準として直角になる水糸を引いていくので最初の糸は重要です。

カーポートは北側を開口部にしたいので、南北を示すものを基準線にします。

南北を出すのには普通コンパスを使いますが、ケチ性な私は南中時の影に木の枝を挿しておくことで南北を出しました

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その枝2本を繋げるようにして水糸を張ります

貫板の上にビスを頭を出して固定して、そこに水糸を引っ掛けます。

水糸の結び方はネットで検索したら色々出てきますが、私は片側をもやい結び、もう片側を玉結びでやりました。

もやい結びは聞き慣れない結び方でしたが、ネットのハウツーを見よう見まねでやったら出来ました。

手先が不器用な私でも時間をかければいつかはできるのがありがたいところ。

というわけで記念すべき1本目の水糸を張れました!

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とりあえず今回はここまでです。

最後に

特に今のところ大きな問題はありませんが、はやくも貫板と杭の本数計算ミスが発生してしまいました。

私は計算と図形処理が苦手なため数学の点数が奮わず、文系の道を進みましたが、早速計画通りに行ってないのでこの先不安でした。

建築といえば体力仕事ってイメージがありましたが、『遣り方』は私の苦手な計算と図形処理がかなり重要だなと感じました。

次回はどんどん水糸を張り、カーポートの建築位置を確定させる作業に移ります!

最後までお読みいただきありがとうございました。