HSP気質の私が会社にいるだけで疲れる2つの原因【体験談】
診断したら中程度のHSPだった
小屋暮らしに関する情報発信を始めてから、プロフィールに『無職』や『HSP』と書いてある方を見かけることが増えました。
HSPってなんだろう?と思って調べてみたら、Highly Sensitive Person(超敏感な人)の略なんですね。
心当たりがあったのでHSP診断テストというサイトで診断してみたら、中程度のHSPだと診断されました。
最近HSPという言葉を知り、もしかしたら…
— 山小屋暮らしのまさや (@thesaviour_mkt) August 20, 2020
とおもって診断してみたら、まあまあHSPでした。
『#HSP診断テスト - 選ぶだけの簡単セルフチェック』 https://t.co/BFRwH7EKqU #HSP
HSPの特徴はたくさんあるのですが、もっとも私に当てはまったのは以下の傾向です。
- 『仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる』
他のHSPに当てはまる項目はコチラをご覧ください(マドレクリニックというサイトに飛びます)
会社員時代、特に忙しくない日でも家に着いたら疲れがどっと押し寄せてくるのはなぜだろう?と思っていました。
それは社内で『ずっと誰かに見られている』状況で1日の大半を過ごしていたからだと確信しました。
そこで今回はHSP気質の私が会社にいるだけで疲れる2つの原因を、会社員時代の体験談を交えてお話しします。
理由1:「言わなくてもわかる」風潮に縛られていたから
私がもっとも苦しんでいたのは「言わなくてもわかる」風潮でした。
この「言わなくてもわかる」風潮が根本にあるせいで、私は後述のようなことをして必要以上に無理をしていました。
たしかに、何十年も連れ添った夫婦みたいな関係なら「言わなくてもわかる」スタンスで接するほうが互いに気持ちのいい場面もあるとおもいます。
けど、浅い関係の間柄で「言わなくてもわかる」スタンスで接するのは相手に苦痛を生むケースが多いです。少なくとも私は苦しみました。
- 「新人はこうあるべき」
- 「妻/夫はこうあるべき」
- 「旅行したらお土産を配るべき」
このような属性で相手に期待する行動を決めつけてしまう『べき論』を意識してたら疲れて当然かもしれません。
ただ、私の場合は無意識に『新人はこうあるべき』に従おうとして疲れていました。
無意識に『新人はこうあるべき』に縛られていた
- 「仕事は率先して行うもの」
- 「指示待ち人間になるな」
- 「言われなくても出来るようになれ」
こういう刷り込みが小さい頃から部活や学校でされていたため、自然と周囲に気を配って「出来る人間」になろうとしていました。
だから、自分の仕事がない時は「周囲で困っている人がいれば手伝おう」とアンテナを普段より強く張っていました。
それが「会社にいるだけで疲れる」メインの原因の一つでした。
飲み会が気配りの疲れの最たる例
また、飲み会は気配り疲れの最たる例です。
『飲み会では新人がみんなに気を配って快適にすごしてもらうために全力を尽くすべき』というのが一般的です。
- グラスは空になっていないか
- 食べ物は足りているか
- 食べ飲みの不足があるときの確認を取るタイミング
などなど、数えればキリがありません。
また新人の場合、周り全員が先輩のため発言にもかなり気をつけなければいけません。
そのため自然と聞く側になってしまい、遠くで話している人の話も聞き落とさないことにもエネルギーを使います。
はっきり言って、仕事以上に精神的に疲れる飲み会もありました。
理由2:常にランダムな情報が流れてきて、集中できない環境だったから
突然ですが、実家の気に入らないポイントが2点あります。
- 『リビング』で常に『テレビ』が流れている
- 『リビング』にいると集中しているときでも『家族』が遠慮なく話しかけてくる
「ならリビングじゃなくて『自分の部屋』に行けばいいじゃないか」という意見、ごもっともです。
しかし、以下のように単語を置き換えてみてください。
- 『オフィス』で常に『営業電話の話し声』が流れている
- 『オフィス』にいると集中しているときでも『会社の人』が遠慮なく話しかけてくる
オフィスだと当たり前の光景ですよね。
でも私の場合、『自分の部屋』という逃げ場がないため、オフィスだと集中できるスペースがなくなってしまいます。
だから、ひとりで出来る仕事をやるときは、空き会議室を使うことも多々ありました。
営業の電話が飛び交う環境で集中できるわけがない
営業だった私のデスクの周りでは、営業の先輩方が顧客との電話を常に繰り広げていました。
私がいた会社は、よくある感じの開放感のあるオフィスで、自分が話す声は筒抜けですし、誰かが話してたらフロア一帯で丸聞こえという感じです。
こんなオフィスで、常に誰かの会話が聞こえている状態で集中して作業することはとても難しかったです。
しかしもっと苦痛だったのは、私が電話で営業をしないといけなかったこと。
なぜなら、自分が迷惑だなと思っている電話を自分がしなければいけないから。
他の社員の方に話しかけるのも同様です。
私は新人だったため、話しかけることのほうが圧倒的に多かったのですが、迷惑にならないようにタイミングを見計らうことにとてもエネルギーを使っていました。
みなさん話しかけても嫌な顔一つせず応対してくださったのがせめてもの救いですが、迷惑が掛かっていないかという心配は常につきまとっていました。
さいごに
今回は、HSP気質の私が会社にいるだけで疲れる2つの原因を体験談と共にお話ししました。
一番の理想はHSPでも気持ちよく生活できる社会ですが、それを待っていてはいつになるやらわかりません。
となると、周囲を変えるよりも自分自身の考え方や受け止め方を変えることが現実的な解決につながることが多いです。
HSPの人が読んで気が楽になったり、生きやすくなる本をいくつか載せておきますので、気になった方は参考にしてみてください。