小屋暮らしのハードルってかなり高めですよね…
何もかも初心者でどこから手を付けたらいいのかわからない
現在、小屋暮らしに向けて建築物のデザイン(設計)をしているのですが、いろいろとわからないことばかりで大変です。
例えば、私は雨を集めるための屋根を作ろとしているのですが、支柱のスパン(間隔)がどのくらいで設置するべきかは「スパン表」と呼ばれるものを参照すればいいことまでは調べたらわかります。
しかし、スパン表の見方がわからなくて結局解決できません。
しかも建物用のスパン表っぽいので、カーポート的な建築物に適応できなさそう…
こんな感じで、明らかに基礎知識不足です。
教科書的な位置づけの本があったので実際に読んでみましたが、小屋のセルフビルドにしては情報過多な印象があり、ど素人が読破するのは非現実的です。(ほぼ理解不能でした)
逆にドゥーパが出しているようなノウハウ本は、かなりわかりやすい一方で、あくまでもひとつの例を細かくマニュアル化してくれているだけです。
そのため、その例から逸れたことをする場合にどうしたらいいか分からないということになりがちです。(方式や技術がわかる点でとても有益ではあります)
小屋暮らしの規模のマニュアルが欲しい
上記のことをまとめると、小屋暮らしのための過不足ない広範な基礎知識をまとめたマニュアルが欲しいということになります。
- 設計の基本ルール(ツーバイフォーの規格を意識した設計等)
- 構想→建設までの流れと、ステージごとに必要なもの
- 基本最低限のおおまかな構造計算が出来る(スパンや強度の問題へのアプローチ方法)
こんな要素がまとまっていたらかなり有用だと思いますが、1冊でまとまっているものはなさそうです。
現段階で参考にしている本
上記を踏まえたうえで、現状の私が主に参考にしている本は以下3冊です。
自分でわが家を作る本。
この本は、軸組工法で自宅をセルフビルドした体験がまとめられたベストセラーです。
専門用語が少なく、材料の買い出しから建築後の設備工事まで章ごとにカバーされているため、素人の私でもかなりとっつきやすい良書です。
この本で最も参考にしているポイントは、他の本ではほぼ書かれていない『設計』についての章です。
この本のおかげで、設計時に外してはいけない知識を一通り仕入れて、細かい部分は別途専門書で確認していくのが最も現実的だと思います。
小屋大全
この本は、実践的なノウハウ本の位置づけで参考にしています。
ドゥーパなどど位置づけは同じなのですが、写真と解説が豊富な上、3畳、4畳、6畳小屋の作り方が書かれているため、規模別に取り入れるべき工法がわかるようになっています。
また後半には、太陽熱給湯システムやコンポストトイレの作り方も書かれており、DIY小屋暮らしではずっと使える本だと思います。
枠組壁工法住宅工事仕様書
そのほか、細かい部分はネット検索を使うのはもちろんですが、確実な情報が欲しい時は『枠組壁工法住宅工事仕様書』は必須です。
これは建築基準法やフラット35(住宅ローンの一種)の基準に則ったツーバイフォー工法の仕様が書かれているものです。
ツーバイフォー工法に関してもっとも信頼するべきソースと言えますが、やはり素人にはわかりにくい点も結構あります。
そのため、都度参照するソースとして使う予定です。
最新版は有料で買えますが、10年くらい前のであればPDFがあるので、小屋暮らし程度ならPDFで充分かと思います。
枠組壁工法住宅工事仕様書 | 一般財団法人 住宅金融普及協会
将来的には小屋暮らしのイロハをマニュアル化したい
今回は、まったくの素人である私が小屋建設に関して難しいと感じている点と、参考にしている本を紹介しました。
これまでの小屋暮らしの先輩方もそうですが、試行錯誤を重ねて小屋を完成されています。(本当にすごいと思う)
私もトライアンドエラーで小屋建設を進めることになると思います。
知識は蓄積していくことで、小屋暮らしを始めるハードルはどんどん下げるべきです。
しかし、多くの先輩方は小屋暮らしの過程をブログで報告して終わっています。
これはとてももったいないことだと思います。
そのため、将来的には小屋暮らしのイロハをマニュアル化して、次の建設や他の人の建設に活かせるようしたいです。
ワークショップやコンサル的なことも重要になるかもしれませんね。
いずれにせよ、いまは自分の小屋建設をがんまります。
最後までお読みいただきありがとうございました。