売主宅にアポなし訪問~準備編~【私の土地探し#1】
前回記事で紹介した通り、売主の住所を知ることが出来たので、6月6日にアポなしで訪問しましたので、どうなったかを報告しようと思います。
が、少し情報量が多くなってしまったので、準備編と実行編に分けて記事にすることにしました。
今回は準備編です。
※私のケースは選択肢が他になかったため行いましたが、決して登記情報を頼りにアポなしで土地の所有者を訪問することを推奨する記事ではありません。万が一実行する際は、個人情報の流出に十分配慮しましょう。
状況整理
前回記事では説明しきれなかった部分を含めて状況整理をします。
登記情報から読み取れる情報
まず、私が買いたい土地は4人で共有されています。
- Aさん:6分の3
- Bさん, Cさん, Dさん:それぞれ6分の1ずつ
登記情報の出来事の欄を見ると、分割相続でこうなったようです。
Aさんが半分相続しているので、もともとAさんのパートナーが保有していた土地だったようです。
B,C,Dさんは3人とも苗字が同じなので、Aさんのご子息だと推測できます。住所も3人とも同じでした。
不動産屋はAさんから売却の依頼を受けて売地情報を掲載している状態です。
そのため、私が不動産に提出した買付書はAさんの住所に送られました。
手紙を送ってから2週間以上もAさんからの連絡が返ってこなかったため、不動産屋は電話でも連絡をしてくれたのですが、「番号は使用されていない」とのこと。
Aさんとの連絡手段がなくなってしまったので、不動産屋はB,C,Dさんの住所宛にも手紙を送ってくれました。
しかし、B,C,Dさんの住所へ送った手紙は宛先不明で返ってきてしまったそうです。おそらく引っ越してしまったのでしょう。
不動産屋はB,C,Dさんの電話番号は知らないので連絡できません。売却の依頼主はAさんだけだからです。
状況をまとめると以下のようになります。
- Aさん:手紙は届くが返事なし、電話は使用されていない
- B,C,Dさん:おそらく引っ越した、電話は分からない
絶望的ですよね。小屋暮らしの土地はここしかないと思っていたので、かなり動揺しました。
不動産屋は再度Aさんに手紙を送ることを提案してくれましたが、無意味だろうと思いました。
この時点で不動産屋はAさんが高齢であることや、土地の草刈り管理が中断されていることを理由に、他の土地を探す流れをかなり推してきました。
不動産屋は手っ取り早く契約を成立させて仲介手数料を取ることが第一目標です。
特に、小屋暮らし用の土地なんぞは100万円程度です。
こんな低価格の契約に手間を取ってしまうと、割に合わないのは私も大企業向けのシステムを売っていた会社にいるので分かります。
しかし、今回の土地は本当に条件が良く、現段階では他を探す気にはどうしてもなれなかったので、Aさんの住所に直接行くことにしました。
アポなし訪問のシミュレーション
アポなし訪問の前日、どうやってうまくやるかをイメージトレーニングしていました。
手紙の返事がない時点で、Aさんはおそらく住んでいない。
住んでいなかったら隣人や管理人にAさんについて聞き取り調査をする必要がある(Aさんの住所はマンション)。
24年ほど生きてきましたが、縁もゆかりもない人の聞き取り調査なんてしたことがないので綿密にシミュレーションする必要があります。会社員時代はBtoBの営業マンだったので、一般人相手の経験はありません。
服装は何がいいか。どういう運びで話せばいいか。
スーツは押し売りのセールスマンっぽい印象を与えるので却下。
いろいろ考えた結果、襟付きシャツにジーパンという格好にしました。
話しの運びも自然体で「Aさんに連絡を取っているが返事がなく、近くまで来たので寄った」と会話を始めることにしました。
一応シミュレーションは一通り済ませましたが、やはり緊張や不安が残ります。
グーグルで「人探し 聞き取り調査 仕方」で検索してサイトを漁っていたところ、「SNSでの身辺調査」というワードが目に入りました。
完全に見落としていました。今の時代SNSでの下調べなんて必須級ですよね。
早速、実名SNSの代名詞であるフェイスブックでリサーチをしました。
フェイスブックによるリサーチ
Aさんの名前で検索をかけてみましたが、ひとりもヒットしません。
やはり高齢な方なのでフェイスブックはやっていないようです。
しかし、Bさんの名前で検索したところ、見事にヒットしました!!
居住エリアも登記情報に書かれている内容と一致します。間違いなくBさんのフェイスブックでした。
更に職業や勤務地に加えて、家族での投稿まで公開されていたため、かなりの情報を得ることが出来ました。
全く知らない人の情報をここまで得られるとは、フェイスブック恐るべしです。
公開してくれているのは非常にありがたいですが、悪用される恐れもあるので気を付けなければと改めて感じました(笑)
※再掲となりますが、決して登記情報やSNSの情報を頼りにアポなしで土地の所有者を訪問することを推奨する記事ではありません。個人情報を扱うため流出に十分配慮しましょう。
準備編まとめ
登記情報とフェイスブックの情報を整理してみたのが以下の図です。
長男と思われるBさんの勤務先(飲食店)が知れたのはかなり大きいと感じています。
上記情報を踏まえたうえで決定した訪問先は以下です。
- Aさんの自宅
- Bさんの勤務先
次回は実行編として、実行当日の内容を記載予定です。