20代で田舎に移住&山小屋を建ててスローライフ始めました

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雨水で小屋暮らしの生活が成り立つか計算する方法

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以前、小屋暮らしのメインの水源を雨水にすることを紹介しました。

thesaviour.hatenablog.com

今回はその続きとして、雨水で十分に小屋暮らしをまかなえるのか計算してみましたので、その方法をシェアします。

今回はざっくりと雨水の降水量と生活用水量を計算するための簡易版となります。

より詳しい計算は少し手間がかかるので、分割して後半として執筆予定です。

※あくまでも自己責任でご覧ください。私自身、実践前なのもあって実際にまかなえるかどうかの保証はありません。

雨水で生活用水を賄えるのか計算するためのステップ(簡易版)

下準備(生活用水量の計算)

まず下準備として、小屋暮らしでどのくらいの水量が必要かを計算します。

一般家庭で使用される1日の使用水量はおよそ220Lと言われています。

質問;一人1日どのくらいの水を使うのですか。

回答; 家庭で一人が1日に使う水の量は、平均219リットル(平成27年度)程度です。

東京都水道局「よくある質問」

また、水の使用量の内訳は以下の通りです。

●家庭での水の使われ方 グラフ

東京都水道局 平成27年度 一般家庭水使用目的別実態調査

東京都水道局「くらしと水道」

お風呂とトイレで全体の60%以上を占めています。

もしあなたが小屋暮らしで毎日新鮮なお湯でお風呂に入り、水洗トイレを使いたいのであれば、かなりの水量を必要とします。

逆に、風呂とトイレを節水する手段をいとわないのであれば、雨水で生活できる可能性は高いです。

私は以下の設定で小屋暮らしの水を使用する予定のため、1日120Lを使うとして計算しました。(これでも多めに計算しているつもりです)

  • トイレ→コンポストトイレ
  • 風呂→基本的にシャワー。風呂は銭湯に行く
  • 洗濯→手洗い
  • 炊事&飲料水→スーパーの水サービスを使用

実際に使っている水量から計算したい方

実際にどのくらい水を使っているのか知りたい方は、水道料金の領収書や請求書を見ればわかります。

「使用水道量:X㎥」

みたいな記載がある箇所があると思います。

もしそこに「5㎥」と記載してあれば、あなたの水の使用量は1か月で5000Lです。

つまりこの場合、1日に約167L使っているということです。

小屋暮らしでも同様の水量を使うならそのまま使用、節水スタイルで行くなら上記の使用量内訳を参考に減らしてみてください。

本計算(降水量と貯水量計算)

ココGoogleスプレッドシートが開きます)から雨水利用のための計算エクセルをダウンロードする

このエクセルの2番目のシート「Collection Calcs (SI)」を使用して計算するため、開いておいてください。

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このエクセルの黄色セルの数値を変更して計算することになります。

②下準備で算出した生活用水量を、黄色セルの「USAGE(L)」に入力する

私は1日120Lで計算するので、毎月3600Lです。

C10~N10セルにそれぞれ「3600」と入力します。

③雨水利用する地点の月別降水量のデータを気象庁から取得し、黄色セルの「Rainfall (mm)」に入力する

こちらのリンクから気象庁のサイトに飛び、小屋暮らしをする予定の地点の月別降水量のデータを取ってきます。

私が小屋暮らしをしたい地点には気象データがなかったので、近所の一番降水量少なめの平均降水量データを持ってきました。

黄色セルの「Rainfall (mm)」に入力するのですが、もしほかの降水量データを使って計算するかもしれない方は3番目のシート「RegionalClimateData」に入力し、参照する形を取っておくと便利です。

ややこしいと思う方は、直接C8~N8の「Rainfall (mm)」に入力して構いません。

④雨水を取るための屋根の面積と種類を決め、面積を黄色セルの「Footprint」に、種類に応じた取得効率を「Roof Efficiency」に入力する

雨で貯められる水量は、ざっくり「面積と降水量」で決まるため、雨水を貯める用の屋根の大きさを土地の広さなどを勘案して決めます。

現時点でわからない場合は飛ばしても構いません。

私の場合、土地の広さは240㎥ほどあるため、なんとなく屋根の面積は60㎥としました。

C4セルを見て頂ければわかるのですが、屋根の種類によって雨水を貯められる効率が変わります。

  • Soil(土):75%
  • Average(平均):80%
  • Metal:95%

私は金属を使う予定ですが、余裕をもって「0.9」にして計算しました。

屋根の種類を決めていない場合は、Averageの「0.8」でいいかと思います。

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⑤計算された結果「Recommendation」から、必要なタンク量を把握する

あと調整しなければいけない数値は「Size of Tank(タンクの大きさ)」です。

適当な数値をいれてみると、「Recommendation」セルの言葉が以下のように変わります。

  • Lower Use, Raise collection or practice water conservation:使用量が多いので、集水量か使用量を減らして
  • At least one month with not enough water:1か月以上水が足りない月がある
  • Sustainable Supply:問題なし

問題なしになるまで、変更できるところ(タンクの大きさや屋根の面積、使用量)を変更してください。

私の場合だと、200Lのタンクのサイズだと問題なく雨水利用ができるようです。

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最後に

今回は雨水で生活用水を賄えるのか簡易的に計算する方法を紹介しました。

ざっくりとどのくらいの生活なら雨水利用でも実現できそうかはイメージしていただけたかと思います。

結構いけそうですよね。実際、私はいけると思ってます。

しかし先に言っておくと、このエクセルの通りに実行しても、おそらく水が足りなくなるので注意してください。

なぜなら、このエクセルは月ごとの降水量を参考にしており、月のうちどのタイミングで雨が降るかは考慮していないためです。

極端な例で言えば、月のうち1日~29日まで雨が降らず、30日に超大雨で平均並みの雨が降った場合、エクセルでOKとなっているタンクの大きさでは足りないです。

ちなみに極端と言いましたが、30日以上雨が降らなかったことが千葉のある地域では実際にあります

  • どのくらい雨が降らない日が何日続くのか
  • どのくらいの頻度でその日照りは発生するのか

こういった情報がないと精度の高い予測はできません。

後半では上記の計算を行い、より現実的な雨水利用の計算を行います。

今回はこれで以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。