【雨水利用】水使用量を減らして屋根を小さくします
小屋暮らしの生活用水は雨水利用でやっていくことに決めたのですが、その時に算出した必要な屋根の大きさが50㎡でした。
「土地の大きさは300㎡くらいあるしまあなんとかなるやろ!」と当時は思ったので、そのまま具体的な設計に進んだのですが…
50㎡の屋根建設なんて無理ゲーや
50㎡の屋根を作るのは無理ゲーだったので変更。
— 山小屋暮らしのまさや (@thesaviour_mkt) August 30, 2020
小屋暮らしでの生活用水の使用予定量を大幅に下げます(120L/日→50L)
これによって、雨水を集めるための屋根を大幅に小さくします(60㎡→20㎡)
これで現実的な大きさになった
左:Before
右:After
(ガバ設計なのは許して下さい…) pic.twitter.com/g3JprZsmsR
ふつうに非現実的過ぎました。
もういろいろとひとりで出来る規模じゃないです。
ハードルがいろいろと高過ぎました。
- 材料費が半端ない(おそらく60万円以上)
- 建造物と認められたら固定資産税高そう
- 支柱のスパン(間隔)もよくわからない
- 大きい分、強度の不安が大きいけど対処できる知識がない
- 長い木材を確保、保存するのが大変
いろいろと甘過ぎました…
ということで、
生活用水の使用量を大幅に減らします
先のツイートの通り、当初120L/日で計算していた生活用水の使用量を、50L/日と大幅に減らします。
そうすることで、50㎡必要だった雨水用の屋根を10㎡に減らすことが出来ます。(小屋の屋根で10㎡あるので合計20㎡)
10㎡の屋根は10ft×12ftくらいで出来る大きさなので、かなり現実的な大きさにすることが出来ました。
1日50リットルで生活できるのか
「でも、1日に使える水の量が50リットルって少なすぎない?」
と思いますよね。
結論から言うと、50Lはおそらく"まともに生活"できるギリギリの水量だと思います。
とはいえ、日本人の感覚の"まともな生活"というのは世界的に見れば異常です。
日本は水使いすぎ
日本の1日当たり生活用水使用量は224リットルと、オーストラリアに次ぐ順位です。
オーストラリアがなぜこんなにも使用しているのかはわかりません(私が留学したことのあるクイーンズランド州はかなり節水している地域でした)。
しかし、内訳をみると日本は風呂・シャワーとトイレで60%くらい使ってます。
つまりドイツやフィンランドが1日で使う水を、日本は風呂・シャワーとトイレだけで使っているという事です。
しかも日本の水道水は基本的に飲料可能ですが、世界的には飲めないのが普通です。
(東欧のクロアチアのレストランに行った際、ただの水がワインより高いことが衝撃的だったのを覚えています。)
そんな水質のかなりいい水を、文字通り「湯水のごとく」使っている感覚は異常です。
そもそも「湯水」は無限の資源ではないのに、無限資源の象徴として使われているのが異常です。
ドイツ水準からトイレ風呂洗濯機を変えれば十分可能
上の画像の12ヶ国中、最も水の使用量が少ないのはフィンランドとドイツです。
特にドイツは生活用水のうち、約30~40%がトイレで使われています。
これをコンポストトイレに変えれば丸々節水できるので、約60~75リットルで生活できることになります。
平均でそれだけ抑えられるのですから、50Lで生活できる人がいても全く非現実的ではありません。
実際、オーストラリアで完全オフグリッド生活をしているカップルは、1日あたりふたりで40Lで計算して実際に暮らしています。
We calculated that we use about 1200L (317 gallons) of water per month which is pretty low.
Living Tiny and Green, "10,000L rainwater tank – performance update"
彼らはふたりで40Lですから、ひとりで50Lもあれば十分だと思います。
最後に
今回は使う水を大幅に減らして、雨水を集めるための屋根の大きさを減らす報告記事でした。
新しいことを始める基本ルールである「小さく始める」ということからも、正しい選択だと思っています。
実際に50Lで1日暮らせるかどうかは、データ的にも感覚的にも可能だと思っています。
無理だった時は笑い飛ばしてください笑
最後までお読みいただきありがとうございました。