山奥ニートの運営維持費を調べてみたら安すぎて希望を感じた件
私はタイニーエコビレッジという小屋暮らしコミュニティを作るのが夢です。
コミュニティ運営でポイントになるのは運営費です。
以前紹介したアメリカのタイニーハウスのコミュニティは、かなりの規模だったため費用も額がぶっ飛んでいました。(毎年800万ドル)
金額面では参考にならなかったので、もう少し小さめのコミュニティを参考にするべく、今回は『山奥ニート』で有名な共生舎の収支を調べてみました。
結論から言うと、安すぎて希望を感じました。
全体的にタイニーエコビレッジを作る上でとても参考になったので共有します。
調査方法
内閣府のNPOホームページにて共生舎のNPOを検索し、閲覧書類にある『2018年度事業報告書等』を参照する。
今回は収支面を調査するため『活動計算書』の欄を見る。
また、家賃や居住人数の推測には下記リンクを参照した。
活動計算書内訳(2018年4月~2019年3月)
早速ですが、共生舎の収支内訳です。
項目 | 収入 | 費用 | 備考 |
---|---|---|---|
入会金・年会費 | ¥ - | ¥ - | |
短期利用者滞在費 | ¥ 235,600 | ¥ 77,941 | 初日1,500円、2日目以降1,000円/人 |
長期利用者滞在費 | ¥1,300,500 | ¥ 17,538 | 月6,000円/人 |
寄付金 | ¥ 50,000 | ¥ - | |
地域住民との交流事業 | ¥ - | ¥ 16,000 | |
電気代 | ¥ - | ¥ 731,909 | |
電話料金 | ¥ - | ¥ 33,846 | |
ガス・灯油料金 | ¥ - | ¥ 289,381 | |
TV・インターネット料金 | ¥ - | ¥ 125,892 | |
施設管理費 | ¥ - | ¥ 201,781 | 離れ改修費 |
その他 | ¥ 143,427 | ¥ 176,876 | |
合計 | ¥1,729,527 | ¥1,671,164 | 収支は¥58,363のプラス、繰越資産は約¥600,000 |
かなりスモールな規模感
年間で160万円の支出に対して、170万円の収入です。
規模がかなり小さくてとても現実味のある数字でした。
これくらいの規模で成り立つのであれば、私でも運営していけそうだ!と率直に感じました。
収入のほとんどが滞在費
収入のほとんどが滞在費というのもかなりグッドなポイントです。
というのも、寄付金や入会金、助成金などで収入を賄ってしまうと、支援してくれている関係者への配慮がどうしても必要となってしまい、自由に動ける範囲が狭まってしまいます。
私はそれを大学時代にインターンに行ったNPOで実感しているので、できるだけ自立した組織を作りたいと思っているのです。
気になった点
自転車操業感が否めない
1年での収支はプラスではありますが、たったの58,000円です。
合計の資産も約600,000円と、支出に対して心許ない印象を抱きました。
毎年臨時支出が発生しなければ成り立つ金額ですが、改修費がかさんだりしたらすぐに赤字になってしまう財政状況です。
入居人数に依存する収入構造になっていますから、支出を柔軟に対応できるかどうかも気になるところです。
この点はタイニーエコビレッジを作る際に気を付ける点だと感じました。
法人税とか固定資産税は発生しないのか
あまりNPOに関する知識がないのでよくわかりませんが、法人税や固定資産税は支払っていないのでしょうか?
それとも「その他」の項目に含まれているのでしょうか。
「その他」の収入面も内容が不明なため、気になる点です。
最後に
今回はタイニーエコビレッジを作る際の参考として、『山奥ニート』で有名な共生舎の収支を調べてみました。
総合的な感想としては、かなりコンパクトに成り立っていて、再現できそうな収支状況で安心しました。
タイニーエコビレッジを作る際は、もうちょっと収入力や資産を強化したいなーと思います。
その点は個人で資産を築くのと同じように、収支と投資をうまく組み合わせることで比較的簡単に可能かなと思いました。
今回は収支面だけを調べましたが、タイニーエコビレッジを作る際には『小屋の建設費用』などの初期費用が莫大なものになることが予想されます。
その資金をどこから調達するかは、また別件として考えていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。