小屋暮らし用の土地を探すのに有効だった方法まとめ
先日、およそ11カ月にわたる土地探しがようやく終わる目途がつきました。
いろんな土地探しの方法はありますが、どの方法も同じ程度有効なわけではありません。
そのため、それぞれの探し方のメリットデメリットを見極めた上で小屋暮らし用の土地探しを効率的に行いたいですよね。
そこで今回は小屋暮らし用の土地を探すためにやったことのうち、有効だったこととあまり効果がなかったことを紹介します。
※とはいえ、基本的に土地探しは運と巡り合わせですので、あくまでも私の場合はこうなったという紹介ですので、ここに書いてあることがすべての土地探しに当てはまるわけではない点をご了承ください。
土地に対する希望条件
まずは私が希望した土地の条件の概要を紹介します。
条件によっては、後述する「あまり効果がなかったこと」で記載する内容のほうが有効なこともあり得ます。
しかし、大体の小屋暮らしの条件を満たしていると思うので、結構参考になると思います。
周辺環境
- 近隣住民がいない
- 日当たり良好
- 平坦地
- 軽トラが搬入できる接道
- (可能であれば)木々で囲まれている
- (可能であれば)都市計画区域外
- (可能であれば)土地で井戸が掘れるor水を汲める公園などがある
立地条件
- 東京駅まで土地から1時間30分程度(交通機関利用の想定)
- インターネットの電波が通る
- スーパー、ホームセンターまで約10km圏内
価格・面積など
- 100万円前後
- 約40坪以上
- 半年~1年以内に土地を購入したい
はっきり言って、これは結構きびしめの条件です。(11か月かけて探してもすべて満たす土地とは巡り合えませんでした)
ちなみに私が購入予定の土地は、周辺環境の「土地で井戸が掘れるor水を汲める公園などがある」を満たしていません。
しかし、ほかの項目を満たしていたので決めました。
私が購入予定の土地の詳細はコチラ
そのため、生活用水は雨水利用、口にする水はスーパーの水サービスでまかなう方針です。
有効だったこと
上記の条件で小屋暮らし用の土地を探した際に有効だと感じたのは以下の通りです。
ローカルの大手不動産サイトをチェック
土地探しのうち、およそ50%くらいはローカルの大手不動産サイトを調べるのに使いました。
ローカルの大手不動産とは、「特定の地域専門で、大量の不動産を扱う不動産屋」です。
私は千葉で土地を探していたので、以下の2サイトが該当します。
実際、私が購入を決定した土地はこの方法で見つけました。
ローカルの大手不動産サイトのメリットは以下の3点です。
- 情報量が圧倒的
- 他のサイトには載っていない物件がある
- 担当者が土地の周辺情報を知っていることがある
デメリットとしては、仲介手数料がかかることと、相場からかけ離れた金額では売買できないことくらいでしょうか。
多くの方にとって土地探しのメインの方法になると思います。
狙うエリアに実際に行き、売られていないが管理だけされている更地を探す
「『売られていないが管理だけされている更地』ってなんだよ」と思われる方、いるかもしれません。
前述の通り、私は千葉で土地を探していました。
千葉の房総エリアに行ったことがある人はわかるかもしれませんが、道のいく先々で看板が立っている土地をたくさん見かけます。
しかし、その看板のほとんどは売地看板ではなく、管理地であることを示す看板なのです。
更地は放置していると雑草が生い茂り、近所トラブルに発展することがあります。
土地の持ち主は草刈りが面倒だったり、遠方に住んでいる場合に不動産屋に草刈りの管理をお願いするのです。
つまり、土地の持ち主が売却意志はないが、草刈り管理だけを不動産屋に任せている場合に発生する状況なのです。
こういった土地は売りに出されていないので、市場に出回っていない土地ということになります。
しかし、管理している不動産経由で売却のお願いをすると結構な確率で応じてくれます。
どうやら「本当は売りたいけど売れるわけがない」と思って売りに出さずに管理だけ不動産屋にしてもらっている土地の持ち主が多いようなのです。
この方法のメリットとしては、市場には出回っていないお宝物件と巡り合えるかもしれないということです。
デメリットとしては、
- 土地の持ち主が売却に応じてくれるか分からない(そもそも連絡が取れないことも)
- 相場を無視した価格を提示されることがある
- 土地の情報をすべて自分で収集する必要がある
- 実地調査をする必要があるため、労力がかなりかかる
ことです。
上に記載したデメリットは、実際に私が購入を断念した理由たちです。
とはいえ、購入の候補地となった土地たちのほとんどはこの方法で見つけました。
茂原エリアで探している方は、TwitterのDMで連絡をいただければいくつか物件をご紹介することは可能です。
競売の物件チェック
言わずと知れたお宝物件の巣窟『競売』。
私は土地探しを終了した今でも毎日チェックして、気になる物件があれば紹介しています。
また、競売は以下のサイトで見ることができ、私は981.jpでチェックしています。
競売については調べればたくさん情報が出てくるので、私からはひとつだけアドバイスを。
- 『売却外物件、持ち分売り、その他ややこしそうな権利がある物件は避けろ』
です。
メリットとしては『市場には出回っていないお宝物件と格安で巡り合えるかもしれない』ことに尽きます。ロマンと言ってもいいかもしれません。
デメリットとしては『その土地に関するトラブルがあってもだれも守ってくれない』ということです。
普通の不動産屋を介する売買では『瑕疵担保責任』というものがあります。
これはざっくりいうと、売主や不動産屋は「都合の悪いことを隠してはいけない。隠しててバレた場合、売買完了後でも責任を取らなければいけない」というものです。
しかし、競売にはこういう後ろ盾のようなものは何一つありません。
競売で買った土地が
- 建築不可の物件であっても
- 土から有害物質が検出されても
すべて自分で責任を取るしかありません。
つまり、知識がない人は手を出してはいけないのです。
とはいえ、小屋暮らしに使うようなマイナーな土地はトラブルになりうるリスクはそこまでありませんので、少し勉強すれば問題ないかと思います。
私もいくつか本を読みましたが、土地の場合はこの本だけで充分かと思います。
あまり効果がなかったこと
次に、やってみたものの、あまり効果がなかったものを紹介します。
理由は共通して『情報量が少ない』ためです。
そのため、気長に探したり、運が良ければ条件に合う土地に巡り会えるかもしれません。
ジモティーの土地売買掲示板や家いちば
ジモティーも家いちばも、個人間で不動産の売買が出来るサイトです。
市場に出回っていない物件が多いため、お宝物件を見つけられるかもしれないのがメリットです。
しかし、掲載される数がもともと少ないことに加えて、掲載されている場合でも情報量が少ないため、掲載主とのやりとりが必ず発生することがデメリットです。
山林バンクや山林売買
こちらは山を丸ごと買いたいときに効果的なサイトです。
100坪未満の小屋暮らし用の土地を探す際は、条件的にあまり効果的ではありませんでした。
さらに、山の流通量自体がかなり少ないため、やはりこちらも気長に探すのにしか使えないと思います。
不動産サイトに希望条件を伝えて探してもらう
これが一番意味がありませんでした。
記事の冒頭に書いた条件を記載したメールをローカルの不動産に十数通送りましたが、土地を見つけてくれた不動産は一つもありませんでした。
そもそも条件が複雑すぎますし、「小屋暮らしってなんだよ」という不動産屋が大半ですので、当然といえば当然かもしれません。
不動産的には、小屋暮らし用の土地のような低価格の土地にエネルギーはかけたくないというのがよくわかりました。
代わりにお説教じみた返信が来ることもあるので、お互いのエネルギー保持のためにもやるべきではないと思います。
最後に
この記事では、小屋暮らし用の土地を探すためにやったことのうち、有効だったこととあまり効果がなかったことを紹介しました。
土地探しはエネルギーをかければかけるほど候補を増やすことは出来ますが、土地の持ち主との連絡にはどうしても時間がかかりますし、運や巡り合わせの要素はどうしても除外できません。
そのため「良い土地をすぐに見つけてやるぞ!」という意気込みのままで、「1年くらいかけて気長に見つけよう」という気持ちもあったほうが精神的にいいかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。